高森湧水トンネル公園

 南阿蘇鉄道の旅、終点の高森駅。すぐの折り返しの列車を見送ったので、しばらく時間があります。ちょっと周辺を散策してみることにしました。
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 駅近くの踏切から高森駅を望む。ぐっとカーブしていることが分かります。
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 のどかな風景、いいですねぇ。
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 10分くらい歩いてやって来たのは、高森湧水トンネル公園。
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 トンネルが公園になっているという変わった所なんですが、これ鉄道のトンネルのように見えますよね。
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 そうなんです、実はこのトンネルは鉄道のために作られたトンネルだったんです。まだ、国鉄の高森線だった時代に宮崎県にある高千穂線(後の高千穂鉄道、現在は廃線)と繋ぐために作られたトンネルなのです。

 地図を見ると、現在の高森駅は駅の手前で急カーブしていますが、直通計画ではそのまま真っ直ぐに進んで高千穂、延岡まで繋ぐ計画でした。
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 直通が実現したあかつきには、トンネルの前のこの辺りに駅を移転する計画だったようです。
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 しかし、その直通計画は実現しませんでした。トンネルの工事中に地下水の水脈を切断してしまったために毎分36トンもの出水に見舞われることになり、高森町の湧水や井戸水が枯れてしまうという事故が起こったためです。

 この事故によりトンネル工事は一時中断。その後、国鉄の再建により計画自体がなくなってしまい高森線と高千穂線が繋がることはありませんでした。

 今では、そのトンネルの一部がこうして公開されています。
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 もしこのトンネル工事の事故が無く高千穂線との接続が実現していたら、高千穂鉄道の廃線もなかったかもしれませんね。もちろん経営が厳しいことに変わりは無いでしょうが、やはり盲腸線と他路線と繋がっているとの違いは大きいですから。
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 トンネルの奥にはウォーターパールが設置されています。水に特殊な音波とストロボを照射することで、水滴があたかも空中に制止しているように見えるんですよね。写真だからこう写っているのではなくて、肉眼でもこのように見えます。
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 ウォーターパールの奥には水神様が祭られており、行き止まりの先から湧水が溢れていました。
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 最初はここが出水のあった場所かと思いましたが、実際の場所はもっと奥の方だとか。これはその場所を模したものなんでしょうね。今でも毎分32トンの水が湧き出ているとのことですからビックリです。よく枯れないものだなぁと感心してしまいました。
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 鉄道遺産になりそこねた高森湧水トンネル。ちょっと面白いスポットだなと思いました。
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撮影日:2014年4月29日
カメラ:PENTAX K-5IIs + DA17-70mm F4 AL[IF] SDM


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この記事へのコメント

ねじまき : 2014/07/15 (火) 08:05:07

高森湧水トンネル公園って鉄道遺産だったんですね。
学生時代に車でこの辺りを走った時、古いトンネルを利用した酒蔵?ワイン蔵?みたいなのに寄ったので、そこと勘違いしてました。
ちゃんと見るのは初めてですけど、面白いスポットですね。
トンネル掘って水が出るというのはよくある話ですが、
それをほぼそのまま公開しているとは。子供の勉強にもなりそうです。

PoW⇒ねじまきさん : 2014/07/16 (水) 01:11:25

実は、僕も最初はこの存在を知らなくて前日にtwitterのフォロワーさんに教えて貰ったスポットでした。
鉄道の歴史をからめて見学すると子供の社会勉強には良さそうなスポットです。
後から知ったんですけど、トンネルの上には湧水館と呼ばれる施設があり、そこでいろいろ学ぶことが出来るようです。

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